県道・五味池高原線の冬季閉鎖が解除されたという情報をキャッチしたので、
早速、五味池破風高原へ足を運んだ。
名物のレンゲツツジはまだまだであったが、
新緑と残雪の北アルプスのコラボという絶景が待っていた。



管理棟におられた財産区の古老からお話をうかがった。
破風岳近くは、かつて関所を回避する間道が通っていた。
信州から上州への抜け道で、あの国定忠治の伝説も残っている。
忠治が“ふんどし”を干したという松もあったんだって。
戦後、自衛隊が訓練のために切り開いた道が、現在の五味池高原線。
(たしか、乗鞍岳の畳平につながる乗鞍岳線もそうだったような・・・。)
破風岳を越えた群馬県側の小串鉱山までつなげる予定もあったようなのだが、
それはかなわなかったとのことだ。

その古老は、レンゲツツジは6月上旬には咲き出すと話されていた。
6月1日からは、これまた名物となっているジンギスカン鍋を始めるとのことだ。
高原で牛を飼わなくなって30年、
生い茂る笹は、人力で刈っているそうだ。
さてはて、来月は、
ジンギスカンをつまみながらレンゲツツジの花見としゃれ込むか。
5月の陽光に照らされた木々の新緑と、大展望に名残りを惜しみつつ、
高原をあとにした。




がきデカ、ドカベン、750ライダー、エコエコアザラク
マカロニほうれん荘、魔太郎が来る・・・
昭和50年代、10代の頃、
「少年チャンピオン」が面白かった。
マンガの題名がスルスルと出てくる。
そんな少年チャンピオンの一角を占めていたのが
「ブラック・ジャック」だった。



松本市美術館で開催されている「ブラック・ジャック展」に行った。
展示物の中核をなすのはブラック・ジャックの原画であった。
マンガを読んでいただけでは感じなかったのだけれど、
改めて原画を見ると、
手塚治虫はスゴイと思った。

全243話あるのだそうだ。
週刊誌なので当然のことながら、1週間ごとに読めるのだが、
少年の頃はそんなことはアタリマエと思っていた。

ブラック・ジャックは毎週読み切り、
一話、一話、ストーリーが違う。
医者が主人公だから、専門的な知識も必要。
毎週、毎週物語を考え、
ページの構成を考え、(だいたい20ページある)
1ページの中のコマの配置を考え、
絵を描いていく。
コマ割はわりと細かいし、
背景も手抜きがない。
たぶん物語の構想ができた時点で
20ページの流れができあがっていたとは思うのだが・・・。
毎週これを繰り返すのは、とてつもないエネルギーが必要だと想像できる。
改めてスゴさを感じたのであった。

田んぼに水が張られ、カエルの鳴き声が聞かれる季節となった。
そんな晩春の風情を描いた名曲が、
文部省唱歌の「朧月夜」。
歌が生まれた大正時代のはじめ頃は、
ごくありふれた農村風景だったと思うが、
市街地に住む現代人でも郷愁を誘われる。



音楽のことは詳しくないが、
歌詞は八六調の定型詩で、リズムをつくっている。
文節の冒頭は、あ段ではじまる言葉が多く、
(あかさたな はまやらわ)
子供たちが大声で歌うにはうってつけかもしれない。

歌詞そのものは、まどろみのような春の夕暮れを上手に表現している。
このような風景がいつまでも見られる世の中であってほしい。

  行き暮れて 木のしたかげを宿とせば
  花やこよひのあるじならまし

平家物語にも登場する平忠度の歌。
思いがけず桜の花に出会ったときは、
なかなかうれしいものだ。

ゴールデンウィーク後半、飯縄山の登山を楽しんだ。
登山道の中間あたりに「駒つなぎの場」というちょっとした広場があり、
そこからしばらく登るとつづら折れの道となる。
そのつづら折れで山桜と出くわした。
思わず立ち止まって見入ってしまったのであった。



今年のゴールデンウィークは天気に恵まれた。
飯縄山からの眺望も素晴らしかった。
北アルプスの山並みが、北から南まではっきりと見て取れたのだが、
とりわけ白馬三山は目の前に。



飯縄山の山頂は、葉が生い茂ってしまうと、
北西の方角の視界が遮られてしまう。
まだ葉がでる前で、火打山が見られたのは幸いであった。




ゴールデンウィーク前半、
初夏の陽気に誘われて、
長野市近郊へドライブに行った。

早くも新緑をまとった黒姫山と妙高山








お決まりの丹霞郷へも足を延ばした。
桃の花はすでに盛りを過ぎていたようだったが、
晩春のうららかな夕日をあびてのどかだった。



ゴールデンウィーク後半も好天が予想されている。
さあ、どこへ出かけようか。

ずいぶんと不可解な番組の終了の仕方をしたNHKの「ためしてガッテン」、
落語家の立川志の輔さんがずっと進行役をつとめていた。
番組終了以来、志の輔さんを見る機会がぐっと減ってしまった。
薬のCMくらいか。
私を含めて、寂しい思いをしていた方は大勢いたのではないだろうか。

4月22日に、北野文芸座で志の輔さんの独演会があった。
久しぶりのことであり、とても楽しみにしていた。

語り口は、「ガッテン」を落語調にしてもらったと思えばいいか。
少々ままやく感じも番組と一緒。
でも、名人の芸というものは不思議なものだ。
目の網膜は間違いなく落語家を映している。
でも脳の中には、落語家の語る情景が創造される。
眼球のピントは落語家にピッタリ合っているのに、
脳内に創造された映像によって、微妙にゆらぐ。
それほど名人の語りに引き込まれてしまう。
そこに志の輔さんは、すっとぼけたギャグをいれる。
そのすっとぼけ具合が誠に絶品なのだ。
もう腹を抱えて笑うしかない。

志の輔さんの落語の良さを文章で表現することは、
やはりむずかしい。
落語をきいて大声をだして笑う幸福感は、会場に足を運んで、
落語家と同じ空気を吸って味わうのが一番なのではないだろうか。

当夜は、ほの暖かい春の宵、
満月に近い月が、雲から出たり隠れたり、
心地よく夜道を帰ることができたのであった。

ことを成す、成さないには、
タイミングも重要な要素だと思う。
この「タイミング」という言葉、
日本語でいいものが思い浮かばない。
しいて探せば、「頃合い」といったところか。
なにも大それたこと言うつもりはない。
早い話が、今年は、花見のタイミングが難しかったということだ。

今冬は暖冬で、昨年のように前倒しの花見だと思われたが、
3月に寒の戻りがあり、結局桜の開花は平年並みに落ち着いた。
でも、開花してから初夏の陽気があり、
あっという間に花盛りとなってしまった。
っていうか、葉が出てきて、もう散り始めている。

3日前に、高山村の桜を見に行ったのだが、
おおどこのシダレザクラはまだチラホラだった。
でも、ここ数日の暑さが、開花を後押しすることを期待して、
再度高山村へ出かけてみた。
まさかここまで「いい頃合い」とは思っていなかった。





村が自慢するシダレザクラも圧巻であった。





上高井郡高山村には、しだれ桜の巨木が何本かあって、
そのうちの一つ、中塩のしだれ桜と呼ばれているものが、
花の盛りを迎えようとしていた。



枝が道路の上まではりだしていて、
道路に立って見上げると、
大きな花籠に入れられたように感じられてしまう。



実は、午前中、須坂市の臥竜公園でも花見を楽しんだ。
花の量が圧倒的であったが、
人の数も圧倒的であった。
高山村の桜は静かに咲いていたのであった。



ここ一両日の暖かさで、
善光寺界わいもすっかり花盛りとなった。



いましばらく、穏やかな日が続いてほしい。
できるだけ長く花を楽しみたい。
そんな年齢になってしまった。







善光寺近く、城山公園の脇にある神社庁の解体工事が進んでいる。
小さい頃から見慣れた建物が、また一つなくなることになった。
そうはいっても、どういう方々が、何人働いていたのか全く知らない。
もちろん、建物に足を踏み入れたこともなかった。
跡地は城山公園の一部になるときいた。



新しい神社庁は、旧NHKの跡地近く、
私たちが懸社と呼んでいる神社の東側にできている。

思い出深い出来事がある。

現在は公園となっている旧神社庁の東隣は、かつて市営球場であった。
昭和61年(1986年)6月14日土曜日、
何をどう間違ったのか、あんなぼろっちい球場で、
プロ野球の公式戦、ヤクルト対中日戦が行われた。
球場のサイズも小さいので、外野手は、
もうこれ以上さがれないぞ、というくらいフェンス際を守っていた。
レフト側、つまり神社庁側には、
建物を守るための高いネットが張られていた。
球場の一塁側(清泉女学院側)は小高くなっていて、
外からでも球場の一部が見えるようなっていた。
遅れて到着した私は、そこで鈴なりとなっている人垣の一員となった。

パカン ・ ・ ・ パンッッ
中日・矢沢選手のはなった一打が、
ネットを越えて神社庁の屋根を直撃した。
オッッッッーーーー
球場も鈴なりもどよめいた。
プロの選手はあそこまで飛ばすのか、と実感したシーンであった。

試合終了後、バスに乗り込むために球場から出てきた選手たちを、
ミーちゃんハーちゃんよろしく、間近で眺めた。
外国人選手の腕が、丸太ん棒のように太かったのが印象的であった。

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