北アルプスの山ふところにいだかれたところに、まるでかくれ里のような場所がある。大町市の鹿島だ。

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深田久弥の「日本百名山」の「鹿島槍岳」でも、平家の落武者の伝説があることを伝えている。山々に囲まれた細長い土地だ。
 この谷を北に詰めたところは、山好きには鹿島槍ヶ岳の登山口として知られている大谷原だ。
 さらに、そこより奥には「カクネ里」と呼ばれている箇所がある。深田氏はかくれ里が転訛したものと推測している。
 3年前、このカクネ里にある雪渓が、氷河であることが確認された。


 地球温暖化がこのまま続けばいずれ消滅してしまうのだろうと思いつつ、なんかワクワクしてしまう。
それはともかく、山は新緑の季節を迎えようとしている。

幸運の女神は、ときに粋なはからいをする。


 山道を走っていて、子狐(だと思う)2匹が戯れているところに出くわした。車で数メートルまで近づいたが、逃げなかった。こんなかわいい姿を間近で見られるなんて・・・。
(写真がちょっと粗くて申し訳ないが。)


 次は是非、宝くじを当てさせてほしい。



 令和元年4月28日、松本地方で奇っ怪な虹が見られた。


 正しくは、「環水平アーク」という。目の高さに現れるので、比較的見つけやすいが、この日のものは、大きくて鮮やかだった。多くの人が気づいたと思う。
 太陽の高度が高くなるこれからの季節が、観測できるチャンスだ。空を仰いで、見つけてみたい。上空に浮かぶ氷の結晶が原因となるので、寒気が入り込んだ時がいいのかもしれない。暑い夏が近づく前だろう。

 この日は、同時刻ほぼ真上に、さらに珍しい光学現象が見られた。


 太陽を通過して円を描くこの輪、「幻日環」という。草思社の「雲のカタログ」によると、環水平アークよりレア度が高い。
 「白虹日を貫く」という言葉がある。(この「白虹」は、霧の中にできる霧虹の「白虹」とは別物だろう。)太陽を君主に見立てそれを貫くので、中国では不吉な現象とされたらしい。
 非常に珍しい現象を目撃したので、自分として吉兆と思いたかった。しかし、あれから1年も経たずに新型コロナウイルスが世界中に蔓延してしまった。やはり不吉の兆しであったか・・・。

江戸の民の夜の灯火を支えたのは、菜種油だと聞く。その菜種油の産地が、日本人の原風景をつくった。菜の花畑は、とっても懐かしい。


大町市の中山高原は、朝のテレビ小説「おひさま」で、そば畑として登場したが、春は菜の花畑として楽しませてくれる。コロナ禍の今年はどうなるのだろうか。

文部省唱歌の名曲「朧月夜」は、圧倒的な菜の花畑の風景から淡い春の情景に移っていく。作詞者・高野辰之の生地の近くで開催されている恒例の菜の花まつりは、今年も中止との報道がされていた。でも、花はたくさん咲くようだ。できれば、見に行ってみたい。



暮れ行けば 里の灯ともり
千曲川 春風添い寝す
この夕べ 菜の花まどろむ

薄霞 かすみし空に
鐘の音 ほのかに消えて
おぼろ月 何をか語らう

ちょっと藤村風にアレンジしてみました。テヘッ。

< 2021年04>
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