2023/06/10
中学時代、「大地讃頌」という歌を合唱した。
母なる大地の ふところに
我ら人の子の 喜びはある
「大地」という言葉を聞くと、どうしてもこの曲を思い出してしまう。
パール・バックの「大地」を、3ヶ月半かけて読んだ。

この小説は、「大地」「息子たち」「分裂した家」の三部からなり、
三部まとめたものは本来「大地の家」という題名だが、
日本ではなぜか「大地」で通っている。
舞台は清朝末期の中国、
王(ワン)一族三代の物語だ。
第一部は、貧農のワン・ルンが、農地を慈しみ、富農へと成り上がっていく。
強烈なのは、妻のオーラン!
出産をたった一人でこなす大胆な女性。
思い切った行為を果敢に決断し、躊躇なく実行していく。
土に生まれ、土に生きた人々の物語に、
作者は「The Good Earth(大地)」と命名したのであった。
第二部は息子たちの物語、
それぞれ資産家、豪商、軍閥の頭目となって、バラエティーな人生を歩む。
第三部は孫たちの物語、
中国の旧弊と新時代の到来のはざまで翻弄される。
面白い大河小説であったが、
題名にふさわしいのはやはり第一部であったのかもしれない。
読んだ本が昭和30年に発刊された古い本であったため、
今ではきっとNGなんだろうなという表現があたりまえに使われている。
でも、おかげで、作者執筆当時の雰囲気が十分に感じられたのであった。
母なる大地の ふところに
我ら人の子の 喜びはある
「大地」という言葉を聞くと、どうしてもこの曲を思い出してしまう。
パール・バックの「大地」を、3ヶ月半かけて読んだ。

この小説は、「大地」「息子たち」「分裂した家」の三部からなり、
三部まとめたものは本来「大地の家」という題名だが、
日本ではなぜか「大地」で通っている。
舞台は清朝末期の中国、
王(ワン)一族三代の物語だ。
第一部は、貧農のワン・ルンが、農地を慈しみ、富農へと成り上がっていく。
強烈なのは、妻のオーラン!
出産をたった一人でこなす大胆な女性。
思い切った行為を果敢に決断し、躊躇なく実行していく。
土に生まれ、土に生きた人々の物語に、
作者は「The Good Earth(大地)」と命名したのであった。
第二部は息子たちの物語、
それぞれ資産家、豪商、軍閥の頭目となって、バラエティーな人生を歩む。
第三部は孫たちの物語、
中国の旧弊と新時代の到来のはざまで翻弄される。
面白い大河小説であったが、
題名にふさわしいのはやはり第一部であったのかもしれない。
読んだ本が昭和30年に発刊された古い本であったため、
今ではきっとNGなんだろうなという表現があたりまえに使われている。
でも、おかげで、作者執筆当時の雰囲気が十分に感じられたのであった。