衝撃的な文章であった。

「夫がほかの女にうつつをぬかして、少しも自分を顧みてくれない時には、妻は日本人が一般に容認している手淫の習慣に訴えることがある。そして下は農村から上は高貴な人びとの家庭に至るまで、婦人はこの目的のために作られた伝統的な道具を秘蔵している。(略)
このように日本の婦人は、性的な事柄に関しても、ある種の自由が許されている。」



アメリカ人女性のルース・ベネディクトが書いた「菊と刀」にある一文である。
「菊と刀」はれっきとした学術書(かな?)、
外国人が書いた日本人論としても超有名だ。
ベネディクト女史は、数々の文献や、日本人移民からの聞き取りをもとに、
日本人の研究を行った。
驚いたことに、日本へは来たことがなかったのであるが、
かなり日本人の本質を突いているなあとは感じた。

「菊と刀」の主題については、専門の書物に委ねるとして、
女史の聞き取った内容は戦前の日本の習俗を伝えていて興味深かった。
ただし多少の曲解もあるようだ。
冒頭の記述、どこまで正鵠を射ているか判断できないが、
戦前にアメリカに渡った日本人女性に取材し、
たぶん女史の倫理観とは相容れないものがあったのではないかと推察している。
キリスト教がこの手の行為を禁止しているかどうかは知らないが、
少なくとも仏教では禁じていないだろう。
なぜなら、仏教は、人間が持つ数々の欲望を是認した上で、
これらを暖かく包み込む、そんな宗教に思えるからだ。

でも、これらの行為は「秘」さなければならない。
どうしてかというと、それを男性陣が知ってしまうと、野獣と化してしまうからだ。

二十年以上も前の、飲み会の席でのことである。
バツイチの女性が、
「私もよくやるわよ!」という発言をしたことがあった。
あまりのことに、酔いが吹っ飛んでしまったことを記憶している。

< 2024年02>
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