終戦記念日近づくと、ジプリアニメの「火垂るの墓」、よく放映される。
幼い兄妹のあわれな末路、
あまりにかわいそうで、かわいそうで、
その印象が強くて、再度見る気持ちになれない。
どのような筋であったのかも忘れてしまっているが、
どうしても見ることができないのだ。

本を買ってはみたものの、ほとんど読むことをせず、
積ん読(つんどく)状態になっているものがかなりある。
その積ん読本の棚卸し、今必死にやっている。
そんな本の中、野坂昭如の「アメリカひじき・火垂るの墓」があった。
全6編の短編集、勇気を奮って読んでみた。



どの作品も、戦後の混乱期、身寄りを失った少年の、
悲惨な状況描写する。
後ろの解説を読むと、どうやら野坂の実体験、だいぶ反映されている。
妹の死、飢餓、少年院、蛆虫の競争・・・
野坂の文体は、講談師の語り口のよう。
助詞の省略、体言止め、関西弁が混じって、テンポがいい。

ノーベル平和賞に、日本被団協が受賞した。
日本人として、誇りであり、大変喜ばしい。
だが、裏を返せば、
戦争がもたらす結果があまりに悲惨である証では。
世界各地での紛争が早く終結するよう、
祈らずにはいられない。

< 2024年10>
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