空母「信濃」

某公共放送で空母「信濃」の番組をやっていた。戦時中、大和級の戦艦として建造されはじめたが、途中から航空母艦(空母)に改造された。乗組員が未熟だったこともあるようだが、完璧な竣工検査もしないまま出航したため、処女航海で魚雷4本を喰らって沈没した。
 昔、プラモデルのウォーターラインシリーズなるもので多くの軍艦を作ったが、「信濃」も作った覚えがある。戦艦が母体であったせいか、「赤城」や「加賀」といった他の空母に比べかなりおデブさんだったような気がする。少年時代は誰もが軍艦に憧れを持つものかもしれないと、番組を見ながら思ってしまった。あの時つくった連合艦隊は、母親という敵軍によってすべて撃沈させられてしまった。
 それにしても、「大和」「武蔵」に続く日本海軍が誇る超弩級戦艦の3番艦に「信濃」を使おうと考えたのは誰なのだろう。「大和」は日本国全体を象徴するし、「武蔵」は日本一の剣豪を彷彿させる。そもそも海のない「信濃」はどうして・・・。
 途中から空母に改造させられたり、まったく軍事活動をとることなく短命であっけいない生涯で「幻の空母」と名付けられたりしたが、子供ながらに信濃の国の住人として何となく誇らしく感じたことを思い出した。命名者に感謝したい。
空母「信濃」


 「信濃」という国名は「科野」という表記から、八世紀初頭の好字制という国の方針により改変されたものだ。「シナノ」という名前の由来は諸説あるようだが、定説はないようだ。それとは別にどうして「信」という字と「濃」という字が選ばれたのが疑問だ。だいたい「信」をどうして「シナ」と読まそうとしたのだろう。そんなこといったら「大和」も「武蔵」もヤマト、ムサシとは素直には読めないぞ、っていわれればそのとおりなのだが。

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