志賀高原には湖沼が数々あれど、
赤石山、志賀山に囲われた大沼池は、
言いようのない青い色をたたえていて、
特異な存在だ。
最寄りの駐車場から歩いて1時間ほどかかり、
四十八池とともに志賀高原の核心部を成している。



写真ではうまく表現できていないのだが、
青絵の具に、緑と白を少しずつ溶かし込んだ、
そんなような色をしている。
午前と午後で色が違う。
太陽の位置によって色合いが変わるようだ。
池の向こうとこっちでも違っているみたい。

池の管理を任せられているとおぼしき方に、
青い色の秘密を聞いてみた。
一つは透明度が高いということ。
オレンジジュースくらいのpH4で酸性が強く、
生き物が住めないために透明度が高いのだそうだ。
そして、その酸性を作っているのが、
赤石山から流れてくる鉱物の成分。
高い透明度と鉱物の成分により、
波長の長い赤系統の色は拡散し、
波長の短い青系統の色が我々の目に届くのだそうだ。
空が晴れ渡れば、その青さはいっそう引き立つとのことだ。



はるか昔の中学時代(昭和50年代)、
学校の行事でこの大沼池をめぐったことがある。
当然と言えば当然なのだが、
中学生のガキには池の色なんてどうでもよかったのだろう、
どんな色をしていたかなんてとんと覚えていない。
今はその神秘な色に感動している。
歳をとるとはそういうことかもしれない。

< 2024年08>
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